| ACCESS 6 「どんぐりころころどんぐりこ」 |
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とあるスナックでねーちゃんをナンパした。 いや、逆ナンパだろうか・・・。 正確に言うと、私の連れ(H本士長)が知らない間に席を移動して勝手に 盛り上がっていたのである。 おいおい、あまり美しくないじゃんか。どーすんだそんなもん。 どうやら酔った勢いでH本士長は美的感覚が麻痺したようだ。 一人はあまり美しくないのっぽさん(以下のっぽ)で、もう一人は横に広 い(ピンクの電話の片割れ似、以下デブ)のおねーさん2人組である。 肩に手を回したりしていい雰囲気になってる。 私は、反対にいたおねーさん3人組(かなり可愛かったぞ!)のところで せっせと営業していたのだが、強引に呼ばれてしまった。 俺を呼ぶな! ちょっと挨拶ですぐ元の所へ帰るつもりでいたのだが、いかんせん時間が 時間だったので、美しいおねーさま方は、 「ごめん終電の時間だから、それに邪魔しちゃ悪いし。」 と去っていった。 電話番号ぐらい聞けばよかったのだが、気づかない間にのっぽが私の手を 握っているではないか! やられた!はまった!あの美しいおねーさんを追いかけさせてくれ! ええい放せ!いかん、このままでは食われる・・・。 自分と葛藤している私を後目にH本士長は脇の下から手を回して、デブの ちち揉んでるーぅ! なんか盛り上がってるぞ。しかも勝手に。 おまえら終電はどうした!と思っていたら、 「あたしそろそろ終電だし・・・」 と、嬉しいことを言う。 さあ早く帰れと言おうと思ったら、 「でもタクシーで帰るからまだいいよ。」と、きたもんだ。 「家が遠いんでしょう?タクシーで帰ったら2万ぐらいかかるんじゃないの そんなに無駄遣いしたらだめだよ。(はよ帰らんか!)」 と、私は優しく言った。 でも顔はひきつっていたかもしれない。 しかし奴はそんなことはお構いなしに、 必殺「帰りたくないの・・・。」を出しやがった。 「明日早いから俺もう帰るわ。」でぶっちぎろうとする俺にH本士長は、 「がんばってね」と、一言残してデブと出て行きやがった。 慌てて追いかけようとすると、のっぽさんが腕を掴んで離さない。 これはやばいと思い、掴ませたまま外に出るとそこにはもういなかった。 時計はもう1時をまわっている。 通りには人っ子一人いるわけがない。ハマった・・・。 のっぽはまだ隣で腕を掴んでいる。 私ははめられ、そして取り残された。 私は泣きたくなる土同時にもうどうにでもなれと、半ば諦めていた。 すると私の気持ちを察したかのように、のっぽが抱きついてきた。 心臓がドキドキしている。でも別にときめいているわけではない。 こんなのでも顔を隠せばできるか?などと恐ろしい事を考えてしまった。 一瞬でもそんなことを考えさせる`酒’が恐ろしい。 んっ・・・ いきなりキスされた。 「私のこと嫌い?」 嫌いです、とは言えない自分がつらい。 いきなりそんなこと聞かれても困る。 どうやって答えたらいいもんか、と悩んでいると電柱の陰で何かが動いた。 電柱の陰にはゴミ袋が山のように積まれている。 街灯はあっても、とても暗い。まあ暗いところを選んでいるのだろうが。 でもよく目を凝らしてみると、H本士長とデブではないか! 二人抱き合ってブッチュウとしている。 ただしデブの方が無理矢理のように見えた。 さらに、デブの手がH本士長の股間をまさぐっているぞ。 この女二人はどうなっとんのじゃ! マジでやばいと思い、私はのっぽの腕を掴み歩き出した。 問題はこれからだ。のっぽを返すにはタクシーに乗せないといけないが、 タクシー乗場は駅にしかない。こんな道でタクシーが拾えるはずもない。 しかしタクシー乗り場に行くには、必然的に暗い公園を通らなくてはいけ ないのだ。 さあどうする?! 考えること暫し・・・。 私は人生最大の選択をした。 ダッシュだ!これしかない! 決めたら即実行、急いでのっぽの腕を掴んで歩き出した。 のっぽがなにやら泣きそうな顔をしている。 でもこちらも人生がかかっているので手をゆるめる訳にはいかない。 どうこうしているうちに問題の公園にさしかかった。 さあ、一気に駆け抜けるぞ、と思ったらいきなり引っ張られた。 ヤバーイ、ピーンチ。 案の定、また抱きつかれた。 「やだ・・・。」 何が嫌なんだおまえは!おれも嫌だぞ。 「もう帰れ!」 「やだ」 これ以降の会話は、「やだ」しか言わなくなってしまった。 ウィリアムテルが持っていたのは? 「矢だ」 実は違うんです、答えは「弓」です。 くだらなくてすいません。 あーもうどうしようと思った瞬間、いきなり手を掴まれチチに持っていか れた。揉めと言うことだろうか? 普段だったらとても嬉しいのだが今回は何ともなりませんな、こりゃ。 しょうがないので少し、揉んだ。 おや?以外といいチチしてるじゃやん。 なんだかえらい揉みごたえのあるいい感触。 でも理性が飛んだのはこの瞬間だけです、ほんとに。 いかん、これ以上はいかんと自分に言い聞かせて必死に抵抗しました。 天使と悪魔が戦っておりました。 うそです、正直に告白します、私はパンツに手を突っ込もうとしました。 でも、「もうこれ以上はだめぇ」などと宣われました。 なめとんのか! その瞬間私は私に戻ったのです。 神様お許し下さい。私が間違っておりました。 でも、あぁもっと揉みたいという気持ちを抑えながら、その公園を後にし たのでした。 しかも無理矢理。(方法については聞かないように。) さっさとタクシーにぶち込むと「もうこれで会うことはないだろう」と、 嬉しいような悲しいような気分でいっぱいでした。
次の日、ちょいと野暮用があって駅まで出かけました。 そうしたら運命の悪戯ですかねー、のっぽさんとまた会ってしまいました。 同じ駅だという事を忘れていました、はい。 見つからないように柱に隠れたけれど見つかってしまいました。 おそるべし運命の悪戯・・・。 泣きそうな顔しながら「今日はちゃんと付き合ってくれなきゃ、やだよ」 なーんて言われてしまったのでとりあえず、酒の呑ませる事にしました。 ままどうぞ、何て言いつつも酒を勧め、今日こそは逃げれないと思ったの で、緊急で私の携帯の番号を、H本士長にベル入れました。 でも返ってきません。 私は気が動転していました。ここは地下の飲み屋です。入るわけがありま せーん。 あまりにヤバいので、とりあえずかかる訳のない携帯が鳴ったフリして公 衆電話に走り、基地にSOSの電話を入れてみました。 すると居ました、H本君。 すぐさま集合の命令を出し(専門用語でスクランブルという)、10分後に 到着してくれました。 そのとき私は彼が神にも見えたのです。 とりあえず、H本士長と二人で「まあ呑んでよ」攻撃に移り一時間後見事 に「ワレ、キシュウニセイコウセリ」になりました。 べろべろになった頃を見計らって、のっぽさんを電車で帰らせました。 それ以来彼女とは会っていません。
後日談 どうやらH本士長の報告によると、のっぽさんはすでに28歳でそろそろ いい年頃だったそうで、危うく私は家庭を築くところでした。 H本士長の方は、23歳で、でもごめんなさいタイプでした。 まあいきなり電柱でズボンを下げるのもどうかと・・・。 ちなみにH本士長とデブがその後どこへ行ったか定かではないが。 (本人否定してます)
P・S H本士長が洗濯をしているとき、大慌てでやってきた。 「で、でた」 何がじゃ?苦しゅうない申してみい。 「でぶ、でぶ、ひでぶぅ」 「なに?!何でこんなとこにおるんじゃ?」 「H谷川3曹と付き合ってるんだって、で、中を案内しているんだって」 ごめんなさい、H谷川3曹。 嘘のような本当の話でした。 |