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あれから1年

Written on 2019年10月31日   By   in 未分類

丁度1年前、父が脳梗塞で入院した。

発症は1週間ほど前で、急に認知症の症状が酷くなったので病院へ連れて行って精密検査をして脳梗塞を発症していることが分かって。
すでに1~2年前から小さな脳梗塞を2回ほど発症していた痕も見つかって。

思い起こせば、以前から行動に異常があったんだけど、脳梗塞で認知症になるなんて知らなかったし、普通の加齢による認知症かと思ってた。

脳梗塞の治療は終わっても、認知症はあまり改善しないし、肺炎を繰り返し発症して入退院を繰り返す日々だったっけ。

認知症状のせいで点滴を外してしまうので、拘束されて悲惨な状態だった最初の2ヶ月間。毎日お見舞いは欠かさなかった。
僕が来るのを楽しみに待っている父に会うのが、嬉しかったし。

幻覚を視るので、色々無理難題をお願いされて、それに応えるのも辛かったけど、普通に会話を合わせるのも大変だったっけ。

最初の肺炎のときは、あと1週間くらいの命かもと医師から言われてショックだったけど、その後、奇跡の回復を見せて、2週間後には肺炎は完治。

それからリハビリ病院に転院してからは、1日おきのお見舞いにしたけど、みるみる回復して、2ヶ月後に無事に退院。

在宅介護にすることに。
でも、認知症の介護を甘くみてた。

僕は仕事があるから、平日の日中はデイサービスに行ってもらってたけど、母も身体が不自由なので、送り迎えは僕がやらなきゃならず、遅刻・早退の毎日。
人事に相談して、介護が理由ということで査定に影響のないようにしてもらったり。

とはいえ、通院時は僕が付き添わないとならないので、有休はほとんど父の介護で使ってしまって。
母の介護もあるので、介護休暇なんて全然足りないから。

家の中だけど徘徊するし、場所の認識が出来ないから、下駄箱で用を足そうとしたり、何をするか分からないから、監視してないといけない。
夜は、オムツしていても何度もおもらしして、都度着替えさせてシーツの交換と洗濯。

母はほとんど歩けず筋力も低下してて、自分の事だけで精いっぱいだった母も、相当頑張って手伝ってくれて。

1ヶ月で、僕と母のストレスが限界に来て、家庭崩壊の危機。
このままじゃ共倒れになっちゃうと感じ、介護付き老人ホームを探しても、直ぐ入れるとこは高額だし、そんな余裕はなく。
特養は数カ月~数年待ちだし。

運良く、2カ月ほどで特養に入れることになり、僕と母の介護は軽減されたけど、週2回は面会に行ったり、月に1度は帰宅してもらったり。

入居した特養もとても環境が良く、一緒に屋上庭園を散歩したときは、とても喜んでくれたっけ。

そこでも肺炎を繰り返し、都度、呼び出されて一緒に病院で精密検査、で入院。
入院になったときの父の気持ちを思うと、とても辛かった。
入院時は毎日お見舞いに行っていて、いつも僕が来るのを楽しみにして待っていてくれた父。

もしかしたら、このときには覚悟していたのかもしれない。
『お前に任せておけば、全て安心だ。』と言ってくれたときは、複雑な気持ちだった。

3回目の肺炎のとき、医師から「肺の組織がほとんど壊死してる」と告げられ、覚悟を決めた。
最期の1週間前、母も連れてお見舞いに行って。
その時も酸素マスクが離せない状態だったけど、意識はあり会話も出来てて、ちょっと母も安心してた。

その2日後に、仕事を終えて夜にお見舞いに行ったときに急変ぶりに驚愕した。
意識もあり会話も出来たけど、死相ってこういうことを言うんだ、と実感する顔になってて。

そのさらに2日後、看護師さんから「今日が峠かも知れません」と連絡があり、母と急きょ病院へ。
もう意識はなく、酸素も最大限に供給されている状態で、母も覚悟を決めたようだった。
母も高齢で身体も不自由なので、母は帰宅してもらうことにして、母を送って僕はまた病院へ。

ずっと父の傍にいて、時々話かけながら、この半年間を思い出して。
一番つらかったのは、父だって分かってたから、涙が止まらなかった。

そして、7月1日 午前3時過ぎ、激しかった呼吸が急に静かになったと思ったら、そのまま息を引き取った。

肺炎で入院する前、特養から一時帰宅したとき、ご近所さんに話していたらしい。
『俺は、今本当に幸せで、何も思い残すことは無い』と。

そして、精一杯の葬儀で見送ることが出来て、父も喜んでくれたと思います。

1年前の最初の入院時に、そのことを伝えようと母が電話を入れたら『あたしには関係ない。2度と電話してくるな』とキレたキチガイ女
こいつはキチガイだから仕方ないとして、普通はその旦那や子供が見舞いくらい来るものだが、一度も来ないどころか、通夜も葬儀も来なかった。

母ともども呆れ果ててしまい、この一族とは絶縁した。

母は決して許さないと言っているが、もちろん僕も同じ。
そもそも、親に対してこのようは非道な言動を取る一家、神様や御仏様がお許しにならないでしょう。